第49章……最期

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その報告を受け、沖田は怒り狂い土方に掴みかかっていた。 斎「待てっ、総司!」 沖「放せっ!!納得いかないっ! 何で…何でよりによってこんな最悪な事になるんです!もっと方法あったでしょう!!」 平「止めろって総司!」 原「落ち着けっ!」 沖「落ち着け?落ち着いてられるわけないじゃないですか!こんな、こんなのってあんまりです!! 詩音を殺すなんて、よくそんな事言えますね!あんた、自分が出した決定ちゃんと分かってるんですか?詩音が、詩音が死ぬんですよ!?僕たちが、僕たちがそれに関わる事になるんですよ?!」 原「土方さんだって、何も思わないわけねぇだろうが!それに、悔しいのはお前だけじゃねぇ。」 斎「……。副長、もう覆る事はないのですか」 土「……あぁ」 斎藤と原田で沖田を後ろから止め、 平助が土方との間に入り沖田を宥める あんたが行って、どうしてそうなる!と、 土方へ反発する沖田に驚く土方 土「お前、…気づいてたのか」 沖「あなたが蔵から出てきた所を見ました。自分で行っておいて、話しをしたんでしょう?僕たちの時と、何も途中結果と変わらないってどういうことですか?一体、何しに行ったんですか!」 土「きちんと話した。全てアイツ自身の望んだ事だ!」 土方の言葉に信じられないといった顔をする平助と原田。斎藤は静かに瞳を閉じ、沖田は最悪っと小さく呟いていた。 土「アイツが、アイツ自身がけじめをつけたいと言った。自分を許せないんだって、詩音自身が言った。だから、…最終判断を下した。 ………明日、執行する。 お前ら、分かったな。特に総司、…お前は覚悟しておけ。」 沖「…はあ?…」 土方はそう言うとその場を去っていった。 残された4人は何も出来ない自分達を最悪な結果になってしまった事実を歯痒く、心苦しく思っていた。
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