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詩音にも土方から刑の執行日について聞かされ、
ようやく決まったのかと少し遅くも感じた。
本来であれば何もなければ捕まってから数日で処分される。
知り合いという事もあり、
ぎりぎりまで粘っていたんだと思うと心苦しさもあった。
自分の意思を頑なに曲げなかった。
そして、これから起こる事にあまり実感がない。
[……まさか、こうなるとは考えてなかったな]
死ぬことを考えなかった訳じゃない。
ただ、こんな結末で終わるとは思ってなかった。
でも、見ず知らずの浪士より全然良い
殺されるなら、信頼出来る人達に。
………
………………
[土方さん。最期に、お願いがあります。]
土「なんだ。」
[聞いた後に嫌だ…。は無しですよ]
土「………」
…………
…………………
[あの話し…聞いてくれると、良いんだけど]
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