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包みを開き、団子串を一つ原田へ[一緒に食べましょ?]と差し出す。
詩音が食べる様に買ってきたんだと言っても引かず、最終的には受け取る原田
そっと一口、運ぶと柔らかい団子と御手洗の味が広がった。
[……美味しいですね、]
原「団子は和泉屋のが一番だな、やっぱり」
[餡蜜も好きです]
原「俺が団子好きだから付き合え」
それと、と原田は懐から小さな小包を出し詩音に差し出す。
何か分からないながらも手に取り包みを開けると中には御守りが入っていた。
原「団子受け取りに行った時に、和泉と幸乃から渡されたんだ。
お前に絶対に渡してくれって言ってたから何かと思ってたが、御守りだったか」
[お二人から…]
原「…大切にしまっておけ。無くすなよ」
[もちろんです。]
真っ白な生地に花が刺繍され、
全体が綺麗な真っ白い御守りだった。
原「礼は俺から伝えとく」
[よろしくお願いします。原田さん]
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