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沖「引き受けるなんて言ってませんよ」
[怖いこと言わないで下さいよ。介錯人としてそこにいるのではないんですか?]
沖「直接文句を言うためにいるんです。」
頑なに言い張る沖田に詩音は手にした短刀を置き視線を沖田に向ける。
ジッと、沖田を見上げ立ち上がり着物の裾を軽く掴む。掴まれた沖田は何も言わずにいるとか細い声で
ごめんなさい、と声が聞こえた。
[ごめんなさい…、こんな事頼んで。
でも、あなたしかいなくて。]
沖「僕なら、誰彼構わず殺せるから?」
[そんな風に考えた事ありません。
殺られるなら、…あなたの手で。沖田さんが良いんです。]
沖「自分が何言ってるか、分かってるんですか?」
[私は、あなたでないと嫌なんです。]
沖「…………」
[…沖田さんじゃないと、……嫌なんです。絶対]
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