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新選組にて内通者として粛清が行われた事は会津藩へ報告があった。
粛清者が新選組にいた女子ということが報告として数日後に会津藩から新城家。
新城家から倖城家へと周知がされた。
那緒司「……はぁぁ、………九十九」
九十九「はい。」
那緒司「明音にこの事は?」
九十九「…先程、棗から報告を受けられてました。」
那緒司「そうか」
九十九「……那緒司様」
那緒司「どうしてこんな事に…、どうして、…」
九十九「報告では、逃げずに自ら…と伺いました」
那緒司「馬鹿だね。優しすぎたんだ。全てを自分で背負ってしまった。
九十九…あの子は……苦しまずに逝けただろうか…」
九十九「…そう、願っております」
明音「……やっぱり、……あの時やっぱり、無理矢理にでも一緒に連れて帰れば良かった。後悔ばかりしてる。」
棗「明音様、、」
明音「そうしたら、…少なくともこんな事にはならなかった筈だよね。
…そうでしょう棗。反逆罪だなんて…酷すぎる…。あの子は、何もっ…何も悪くなんてないはずだ。ただ、ただ自分で道を決めて…進んだだけなのに」
棗「………」
明音「…もっと、もっと話したいことが沢山あった。一緒にいれなかった時間を埋められる程、それ以上の時間を父上と一緒に、側にいてあげたかったのに。」
棗「烏滸がましいかもしれませんが、僕も詩音様と…もっと話してみたかったです。」
明音「……っ、…僕に何か出来なかったのかな」
棗「明音様…。」
明音「…っ、後悔しかないよ…………」
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