第49章……最期

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「今まで散々、馬鹿馬鹿言われてたけど、 お前が1番の大馬鹿だって本人に言いたい。 多分、容赦なく殴られると思うけど…。 でも、結果こんな風になっちまったら意味ねぇだろ? 俺は、二人にもっと生きてて欲しかった。 爺さんと婆さんになっても、アイツらともっと長く笑ってたかったよ。 しかも何も言わずに死んじまってよー… 最期くらい何かねぇのか!って感じだ。 何で、こんな事になっちまったんだよ。 稔麿ならどうなるかぐらい分かってただろうが…。馬鹿みたいに頭良いんだから、その位予想ついてただろうが。 詩音も、、何で態々……くそっ、 あの後大変だったんだからな。 桂さんは数日呆然としてた。 いつも通りに装って吹っ切ったようにしていても、酷い隈だったし疲れた様な顔をしてる。 稔麿と詩音の二人を亡くして、見てるのも辛かったくらい気力を無くしてた。 まぁ、あの人も色々忙しい人だから働いて気を紛らわせてるって丸わかりだけどな。 九一も無気力さに磨きがかかったな。 もともとボーッとしてる事が多いやつだったけど…、いや。ボーッとしてるってよりは何か必死に思い出さないようにしてるって感じだな。無理矢理抑え込んでるかんじだ。 玄瑞もそうだ。 いつもいつもピリピリしてやがる。 無表情でピリピリしてるから皆震えあがってる。 最近は二人とも忙しくしてんのか全然会えてねぇんだ…、どうしてるかな。 あの皆でワイワイ騒いでだ頃が良かったな もう一度、何も考えずに皆で飯食いたいなーー 俺は……ちょっと最近体調崩す事が多くてな、 休みをもらってる。 すぐ治ると思うが、まぁ念には念を入れておかないとな。 まだ、お前らと会うわけにはいかないしな」
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