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「了解です」
そう言うと踵を返し、自分の部屋へと戻るブラッキー。
その足取りが少しだけだが、浮ついているのは気のせいじゃないだろう。
確かにバタフリーの弟が誘拐されてしまったことはショックだし、彼女の心情を思うといたたまれない。
でも――
「(ボク達の近くで事件起こしたコト……後悔させてあげるっ!)」
翌日の午後一時。
二人は、誘拐犯が指定した場所へとやって来た。
「ようし……!」
ミュウは手にしている黒色のトランクを見ながら呟く。
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