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カウンターの奥を縦横無尽に動き回る影。
「くそっ……!」
影を見切れないのは、速さのせいだけではない。
よく見ればこの銀行、カウンターの奥は金庫や棚が高く積まれてあり、身を隠すのにも最適だ。
まさに、自分達を倒すために用意された部屋と言えた。
『つばさをうつ!』
そしてそうしているうちにも風の刃がミュウとブラッキーを襲う。
「わっ!」
なんとかかわすが、それも時間の問題だろう。
「どうにかしなきゃ……!」
それを見ながら、犯人は心の中で笑った。
『(やはり俺の相手ではなかったか……)』
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