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少し恥ずかしいのか咳を一つして、ブラッキーが続ける。
「確かに最初は少し無理でしたが……動き始めさえ分かれば、目で追うことは簡単ですし。また、来る対象が分かっている以上それに標準を合わせることもしかり、です」
「うちのブラッキー、すごいでしょ!」
自慢げに笑うミュウ。
「(……!)」
ドンカラスはただ驚いた。
二人は簡単に言っているが、そんなこと、並の人間には出来ない。
確かに自分は速かったのだ。
一時的だったとはいえ、あの時のスピードはまず見切れないほどに。
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