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一人では無理でも、二人なら、そしてそれが最も信頼できる相手なら――
「(これが、モノクローム……)」
とそこでドンカラスは思い出す。
二人には言わなければならないことがあるのだ。
口を開きかけた、その時。
「!」
体がぴくりとも動かない。
同時に、心の中に入ってくる声。
『やれやれ……せっかくあんなに手助けしてあげたのに負けるなんて……』
「(!)お前は――」
『まあ、アレは確認出来たし……君は役目を果たしたと言ってもいいか』
声はくすっと笑う。
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