少年の決意

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しかしこれは幸福請負人の基本であり幸福請負人の誰もが叩きこまれる。 レヴィが分かっているのはそんな事ではなかった。 数万人の15歳の少年少女の他にも各世代数万人ずつの幸福請負人がこの隔離施設にいる。 しかし上の代に行くほど人数は減っている。 その理由は幸福請負人自らの病気や幸福を受けるものの死によって受ける報いのためだ。 勿論60~100歳位の幸福請負人もいる訳だが人数は限りなく少ない。 そして各世代これだけの人数がおり生きていればこの隔離施設に自分の両親がいる可能性が限りなく高いと言う事だ。 この隔離施設にいた時は生まれた施設とそうは離れていない。 ここまでトラックで運ばれ30分位の所であった。 あの施設には子供を産む病院・・・ いや部屋が備わっていた。 その為自分の親はこの施設に来た事がありまたあの地下の隔離施設に戻されたと見るべきだとレヴィは考えたのだ それに各世代数万人の人々が入っているのだがらそれなりの人数が集められている。 そう。 世界に何万・何十万とある隔離施設があるが誰が親なのかわかる訳もない。 生まれてすぐ別れたのだから。 同じ隔離施設にいれても全く問題ないと思っていた。 そう このレヴィと言う少年の予感はあたっていた。 そして自分に名前がある これは人権の認められた親から生まれたと言う事にある。
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