少年の決意

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幸福請負人の中では幹部レベルの権利をもった人なのではないか この隔離施設の リーダー そう睨んでいた。 しかしレヴィ自身には人権があるのではなく親に人権があり名前を付ける権利が与えられただけである 親自身はレヴィを知っていると言う事に・・ この隔離施設に親がいる事は限りなく100に近いがリーダー的存在で親がレヴィの事を知っているかは極めて信憑性が低かった。それに5億人+その息子達に名前はありこの隔離施設の大人達にも名前がある人はちらほらいた しかしレヴィには親に会いたい理由がどうしてもあった。 彼は名前の由来が知りたかったのだ・・・ それだけだった。 頭のいい彼でも分からなかった。 唯一の家族との絆とも取れる名前の意味が分からない。 数万人の中で自分だけ名前がある。 生まれた時から孤独を義務づけられている少年の希望であり苦しめる原因の一つでもあった。 純粋に人に飢えているのではくただただ疑問でしかないはずの彼に涙がこみあげる。 名前が無かった方が気が楽だったかもしれない。 周りは名前がない人ばかりのだ 余計な孤独感。 元々孤独は散々植え付けられているのだが完全にマインドコントロールは出来ないのだ。 これが 世界を 変える きっかけに なろうとは まだ 彼自身 分かっていなかった・・・
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