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――次の日――
「いつまで寝てんだ。早く起きろアホ」
「ううぅ……やだ……眠い」
いつも通りの朝。
7時にして全てが完璧な煌輝が、朝が弱い俺を起こしにくる。
「あと5分……」
「そのセリフ4回目。5分どころかとっくに15分経ってんだけど」
「……そう、だっけ?」
俺は煌輝から隠れるように布団を頭までスッポリかぶる。
「……お前、マジで起きないつもりなのな」
「起きる起きる。あと5分したらね~……うわ!」
丸くなって眠っていた俺の上から布団が思い切りひきはがされる。
そしてその勢いで俺のロンTが乱れる。
いつもと同じように。
毎朝毎朝同じことの繰り返しなんだよな……。
「うわー。煌輝のエッチ~……っ!」
仰向けに寝返りを打った瞬間、素早く唇を奪われた。
一瞬にして顔が赤くなる。
煌輝は、やりたい放題散々キスをするとようやく顔を上げた。
「俺、要が思ってる以上に、エッチなこと考えてるよ?」
「は、はあ!?ああああ朝からなに言ってんだよ!アホ!」
「今すぐ起きないなら、これ以上のこと……してもいい?」
「お、起きます!今すぐ起きますっっ!」
「ったく……起きれんじゃん。最初っからこうすれば良かったわ……じゃ、またあとでな」
煌輝はクスリと笑うと俺のおでこにチュッと軽くキスをした。
「なっ……!」
朝から恥ずかしいことしてんじゃねえよ!
いつもと変わらない日常。
だけど、
何かが変わった俺たち。
幼なじみから、恋人へ。
この先、俺たちって一体どうなるんだろう……。
「あ、そうだ。要……」
「なんだよ!」
「好き」
「っ!!」
だから……キャラが違うっつーの!
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