絶望の果てに

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倒れ込んだ男を俺の仲間が追って来た。 「わりぃ!もう少しで逃がしちゃうとこだった!……てかさすが広樹だな。」 さすが?何がだ? 「一発で仕留めるなんて俺達じゃ出来ないもんな!」 まぁ、そうだろうな……。 「てめぇ!誰に喧嘩売ってんのか分かってんのか!」 俺の仲間の『新保雷太』(しんぽらいた)は倒れた男を睨みつけた。 「すいませんでしたぁぁ!!」 その男は俺達に土下座をし始める。 その間に他の仲間も集まって来た。 「何こいつ?謝ってんの?」 「調子に乗って喧嘩売る奴がわりぃんだろ!」 「でもよりによって広樹の方に逃げたのが不運だね!」 すると雷太が俺に尋ねてきた。 「どうするこいつ?どこかに拉致る?」 まぁそれも面倒臭いな……。 「じゃあ全裸にして表に連れて行こう!」 俺がそう提案すると全員一致で決まった。
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