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「痛い!!」
私は打ち付けられた激痛によりスタンガンを手放してしまった。
「最低よあんた!何でこんな酷い事が出来るの!」
美幸は座り込んで腕を抑えている私に警棒を突き出してきた。
「最低?だからお互い様でしょ?自分の事しか考えていないあんたは何も分かっていない。分かろうとしてなかった。」
「だから何がよ!?」
「聖の気持ちと私の気持ちを考えた事ある?」
美幸の気持ち?
そんなの分かる訳ないじゃない・・・・・・。
「結局クリミナルと遊びまくってたあんたの事なんて何を知ろうとすればいいの?」
「そこの本質よ。私が何故クリミナルに体を許したのか。何故聖と繋がっていたのか?それを考えたら簡単な事よ。」
全然分かんない。
でもこのままじゃ何も出来ずに終わっちゃう・・・・・・。
どうにかしないと。
その時美幸の携帯に着信が入った。
だが美幸は一切携帯を見ようとはせずに、私から目を離さない。
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