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聖は人を・・・・・・友達を殺しちゃったんだ。
もう私にはどうする事も出来ない。
「奈緒・・・・・・ごめん・・・・・・」
美幸のその言葉を聞いて私はまた苛立つ。
そんな言葉が聞きたいんじゃない。
でも美幸は私が思ってる事が分かっていたかの様に
「なんて言葉は言わないよ・・・・・・私が聖が関係を持ち始めたのがいつだか分かる?」
美幸の問に対して私は黙る。
「広樹と付き合いだして間もない頃だよ。そんな事気付きもしなかったでしょ?」
広樹とって・・・・・・そんなの一年くらい前じゃん。
聖と私が付き合う半年以上も前の事だよ。
「奈緒が聖の事をどれだけ好きだったかは分かってるつもり・・・・・・でもね、私はそれより前からずっと好きだった。聖を想う気持ちは誰にも負けないつもりよ。」
・・・・・・美幸。
「聖の為なら何だって出来た。広樹と付き合う事も、クリミナルに体を捧げる事も、みんなを騙す事も・・・・・・親友を裏切る事も・・・・・・。」
美幸が聖の事を好きだった?
「な、何急に話を作ってんのよ!ふざけないで!」
「そうだよね・・・・・・信じられる訳ないわよね・・・・・・でも冷静になった今なら私の話しを少しでも聞いてもらえるかしら?」
・・・・・・・・・・・・
私は黙って美幸の上から降りて話を聞く事にした。
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