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美幸は自分の気持ちと今までの経緯を全て私に話した。
聖の事を昔から好きだった事。
聖の悩みや苦しみを開放してあげたかった事。
クリミナルに弄ばれる事を覚悟した気持ち。
広樹と付き合うことを決めた時の気持ち。
私と聖が付き合う事になった時の気持ち。
広樹と私にずっと後ろめたかった気持ち。
そして最後の最後で聖を救う事が出来なかった悔しさ。
気付くと美幸もいつの間にか泣いていた。
正直完敗だった。
美幸が聖を想う気持ちは明らかに私より上だ。
私がここまで怒っているのは、相手が美幸だったからであって、聖が浮気をしたからではない。
美幸に対するショックと嫉妬からなんだ。
一緒にいて聖の苦しみや悩みなど全然気付いてあげれなかった。
聖の事を好きって気持ちを押し付けていただけだったって事？
聖の本当の気持ちなんて考えた事もなかったのかもしれない。
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