導き

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4月になり俺は高校に入学する事になった。 本当だったらこの街の高校に行くつもりだったが、出来るだけピースのメンバーと離れたかった。 感情が揺れ動いてしまいそうなのが嫌だったので、俺は少し離れた街の高校に通う事にした。 俺の中学からはほとんどここに進学はしていない。 まぁ出来の良い所ではないのだが……。 入学式を先程終えて教室に戻る間も、ガラの悪そうな奴らがチラホラ目につく。 その端で1つのキーワードが聞こえて来る。 「また出たらしいぜ。」 「何が?」 「クリミナル狩り!」 「また?やっぱあいつの仕業なのかな? 「あいつって?」 「お前知らねえのかよ?黒帽を!」 所々でこんな会話が聞こえる。 クリミナル狩りは俺の仕業だ。 あれから俺はひたすらクリミナルを狩り続けている。 蓮さんに言われた通り少人数の時を狙って狩っている。 狩りをする時は、ジムのみんなから貰った黒いキャップを被って実行している。 それでクリミナル狩りをしている俺の事を陰で黒帽と呼んでいるらしい。 まぁ俺が犯人だって事は誰も知らないだろうが。
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