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「何だその目は?圧倒的に不利なのに、まだビビってねぇな!」
翔司達が来るまでの我慢なんだ。
あと10分くらいで来る筈だ。
広樹とは顔を合わせづらい所もあるけど、それでも・・・・・・・・・奈緒を犠牲にする訳にはいかない。
しかし私の強気な目が拓海にそれを悟らせてしまった。
「やっぱりここに誰か来るんだな?ピースか?クリミナルか?だったら尚更ここですぐに殺してやるよ!」
拓海はそう言って私に向かってナイフを突きつけた。
やばい!!
さすがにまだ翔司達は来ない・・・・・・。
拓海は嬉しそうに座り込み
「じゃあな!美幸!」
そう言ってナイフを突きつけようとした瞬間だった。
拓海の真後ろに人影が出来た。
拓海は全く気がついていない。
そして
「あがぁぁぁぁ!!」
拓海の大きな悲鳴が公園に鳴り響いた。
そしてそのまま私に重なるように倒れた。
その倒れた拓海の後ろには、顔を腫らしながらスタンガンを突きつけていた奈緒がいた。
「はぁはぁはぁ・・・・・・女子をナメないでね。痛みには強く出来てんだからね!」
奈緒はそう言うとそのままその場に崩れるように座った。
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