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な・・・・・・何この痛さは!
後ろを見るとナイフを私の背中に刺している拓海が立っていた。
何で?
あのスタンガンは超強力な奴じゃないの?
そんな簡単に意識が戻るものなの?
「学習能力ゼロかお前ら?」
拓海はそう言ってナイフを抜き取った。
「昨日聖と翔司がやりあってた時に着てただろ?絶縁スーツって奴だよ!」
電気を通さないってアレ?
じゃあさっきは気絶してたフリ?
「今日の標的は最初からお前だったし、奈緒は次だな!」
そう言いながら再び私の背中にナイフを突きつけた。
「ぁぁああ!」
私はその場に倒れた。
「何で・・・・・・こんな事を?」
「・・・・・・復讐だよ!」
拓海は私の背中を物でも刻むかのように次から次へとさし続けた。
「ふ・・・・・・復讐?・・・・・・ピースに?それとも・・・・・・クリミナルに?」
「死ぬ前に聞く質問か?そんなもんに答えてやる義理はない!」
そうだよね・・・・・・
もう私助からないよね・・・・・・。
そして拓海は私を仰向けにして
「今度こそじゃあな美幸!」
そう言って私の胸にナイフを突きつけた。
同時に私は大量の吐血をする。
痛い・・・・・・
寒い・・・・・・
苦しい・・・・・・
拓海はどこかに去って行った。
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