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---------愛川広樹
結局俺達は朝まで眠れなかった。
翔司が念の為に奈緒に電話をして、拓海と遭遇している事が発覚した。
そして辿り着いた時には奈緒は顔が腫れてるだけだったが、美幸は・・・・・・。
最後に一瞬何か声に出したが、聞き取れる程の声ではなかった。
信じたくなかった。
拓海がみんなを殺していたなんて。
聖も拓海もどうしたんだよ!
それから光臣も・・・・・・。
何でこんなにみんな殺されるんだよ!
どうして俺の周りばかり!
俺の周り?
健太郎以外の殺されたメンバーは俺の周りばかりだ。
俺が大事に思ってる仲間達だ。
俺が標的なのか?
意味分かんねぇ!
じゃあまた仲間が襲われるのか?
でもここにほとんどいる。
俺が大事に思っていてここにいないのは由奈と蓮さんくらいだ。
蓮さんならよほど無事だろうが、由奈は・・・・・・。
あの様子なら和哉は由奈に手を出したりはしないだろうが、この一連の黒幕があいつの可能性は十分にある。
聖と光臣があいつに命令されていた可能性は十分にある。
「怜美、本当に申し訳ないけど和哉の家まで案内してくれ!」
由奈との事も
和哉との事もここで決着をつけないといけない。
翔司達は真央さんの家で待機させておく事にした。
和哉相手に大勢で行くなんてリスクが高すぎる。
怜美の誘導で真央さんに運転してもらい俺は和哉の家に向かった。
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