10人目

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---------愛川広樹 結局俺達は朝まで眠れなかった。 翔司が念の為に奈緒に電話をして、拓海と遭遇している事が発覚した。 そして辿り着いた時には奈緒は顔が腫れてるだけだったが、美幸は・・・・・・。 最後に一瞬何か声に出したが、聞き取れる程の声ではなかった。 信じたくなかった。 拓海がみんなを殺していたなんて。 聖も拓海もどうしたんだよ! それから光臣も・・・・・・。 何でこんなにみんな殺されるんだよ! どうして俺の周りばかり! 俺の周り? 健太郎以外の殺されたメンバーは俺の周りばかりだ。 俺が大事に思ってる仲間達だ。 俺が標的なのか? 意味分かんねぇ! じゃあまた仲間が襲われるのか? でもここにほとんどいる。 俺が大事に思っていてここにいないのは由奈と蓮さんくらいだ。 蓮さんならよほど無事だろうが、由奈は・・・・・・。 あの様子なら和哉は由奈に手を出したりはしないだろうが、この一連の黒幕があいつの可能性は十分にある。 聖と光臣があいつに命令されていた可能性は十分にある。 「怜美、本当に申し訳ないけど和哉の家まで案内してくれ!」 由奈との事も 和哉との事もここで決着をつけないといけない。 翔司達は真央さんの家で待機させておく事にした。 和哉相手に大勢で行くなんてリスクが高すぎる。 怜美の誘導で真央さんに運転してもらい俺は和哉の家に向かった。
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