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--------赤嶺由奈
もう私は逃げない。
お父さんだろうが何だろうがとことん自分を貫き通す!
そう決めたの。
だからここで殴られて死んでもそれはそれで仕方ない。
自分の生き方を貫き通しただけの事。
そんな生き方を教えてくれたのはオッキーとお兄ちゃんと真央。
三人がいたから私は変われた。
どうせ死ぬならなんて思っての事じゃない。
私はみんなに生きるって事を教えられたの。
生きてる間は輝いていたい。
本音を言えば、悔いがない訳じゃないけどそれも私が決めた選択なんだ。
お父さんは灰皿を私に振りかざしてきた。
だけどその時リビングの扉が開き、
まさかのオッキーが中に入ってきた。
そしてそのままお父さんの腕を激しく蹴り飛ばした。
灰皿が勢いよく宙を舞ってそのまま窓にぶつかりガラスを激しく割った。
「な、何だ貴様はぁぁ!!」
お父さんが怒鳴っている。
「てめぇ!実の娘に何してんだよ!!」
オッキー・・・・・・。
オッキは私の前に立った。
「もう絶対に由奈は俺から離れるな!」
昨日私はオッキーから離れて行ったのに・・・・・・。
そんな事言われてしまったら・・・・・・
我慢していた涙が急に溢れ出してきた。
駄目だ・・・・・・
泣いてる時じゃないのに・・・・・・。
オッキーが私の事を守ってくれる事実だけが私の涙腺を崩壊させる。
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