10人目

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--------赤嶺鉄二 何だ? 一体どうしたって言うんだ? 病気の事を言っても全くあいつは動揺しない。 自分の父親が昨日殺されたってのに、堂々としている。 どんな生き方をしたらそんな強くなれるんだ? 駄目だ! あいつらを逃がしたら俺の人生はおしまいだ! いけない! 絶対に逃しちゃいけないんだ! 俺はいまいち状況も分からないままキッチンに戻り包丁を手にして玄関に向かった。 みんなここで死ねばいいんだ! さぁ玄関を開けろ! 和哉を連れに戻ってくるんだろ? 俺が玄関で構えているとも知らずにな! 俺の鼓動を自分でもビックリするくらい早くなっていた。 完全に玄関の扉が開くのだけに集中していた。 そのために 後ろに立っていた和哉の存在に全く気が付かなかった。 「つくづく・・・・・・救えねぇな!」 そして和哉は後ろから俺の背中にナイフを刺した。
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