10人目

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--------赤嶺和哉 ついに自らの手で親父を殺した。 これで長い事箱に入るだろうな。 でももう大丈夫だ。 黒帽がいる。 あいつがいれば由奈は生きていける。 敵対していたからあいつの強さはよく分かってる。 病気の事も知っていたのかは分からないが、全く動じていなかった。 どのみち俺は裏の社会で生きて行く身だ。 由奈とは遅かれ会えなくなる人間だ。 最後に安心出来て良かった。 親父に刺したナイフを俺は抜き取ると玄関の扉が開いた。 「・・・・・・黒帽!」 「な!か・・・・・・和哉?」 本当に戻って来るとはな。
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