44710人が本棚に入れています
本棚に追加
--------赤嶺和哉
ついに自らの手で親父を殺した。
これで長い事箱に入るだろうな。
でももう大丈夫だ。
黒帽がいる。
あいつがいれば由奈は生きていける。
敵対していたからあいつの強さはよく分かってる。
病気の事も知っていたのかは分からないが、全く動じていなかった。
どのみち俺は裏の社会で生きて行く身だ。
由奈とは遅かれ会えなくなる人間だ。
最後に安心出来て良かった。
親父に刺したナイフを俺は抜き取ると玄関の扉が開いた。
「・・・・・・黒帽!」
「な!か・・・・・・和哉?」
本当に戻って来るとはな。
最初のコメントを投稿しよう!