10人目

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俺は大体の事を黒帽に話した。 悟を狙う為に聖をクリミナルに引き込んだ事。 光臣に龍平を殺すように指示をした事。 裏の社会と繋がっている事。 全ては由奈を守るためだという事。 だが、寸前で失敗だな。 あと悟が残ってる。 あいつを殺すまでは捕まる訳にはいかないが・・・・・・ この騒動で近所が確実に警察を呼んでる。 「・・・・・・親父・・・・・・」 黒帽は戸惑っている。 まぁ当然だろうな。 由奈のために自分の父親が殺されたんだからな。 しかし光臣もまた殺されているとは思わなかった。 「分かっただろ?もう行け!そして俺の前に二度と現れるな!」 黒帽は立ち止まっている。 「どうした?早く行けよ警察が時期に来るぞ?お前まで捕まりたいのか?頭の中の整理なら逃げてからしろよ!」 黒帽は唇を噛み締めながらゆっくり出ていこうとする。 「おい、黒帽!お前もう一つ質問があるって言ってたけど、いいのか?」
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