10人目

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黒帽は俺に背を向けたまま 「あぁもういい。」 何だよれ? 「じゃあこっちから一つ質問するな。」 「・・・・・・・・・・・・」 「由奈を本当に大事に出来るか?」 黒帽は瞬時に答えた。 「当たり前だ!!」 「そうか。」 それだけ言うと黒帽は去って行った。 外の車の出て行く音も確認出来た。 さぁ後は警察相手だな。 運良く悟が来ればそれでゲームクリアなんだがな。 数十分して警察が家に入ってきた。 「動くな!!警察だ!」 分かってるよ。 「逃げも隠れもしねぇ」 警察は全部で6人。 だけど悟の姿は見当たらなかった。 いたとしてもこれだけの警察相手にはさすがに無理だろうな。 まぁいい。 俺は一切の後悔をしていない。 俺は俺の道を行く。 光臣には悪いことをしたが、それも全部俺が背負う。 由奈幸せに生きろよ! そして俺は警察に逮捕された。
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