10人目

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--------愛川広樹 色んな事があり過ぎた。 色んな事が起きすぎた。 そして色んな事を知りすぎた。 疑問も困惑もあり過ぎる。 でも一つだけ言えるのは俺は由奈を絶対に守るという事だけだ。 真央さんの車に乗りながら俺達は一度パチンコ屋の立体駐車場に入った。 気が付くと携帯に蓮さんからメールが来ていた。 俺の元に向かおうとしているらしい。 俺は居場所を送信して携帯を閉じた。 由奈も怜美も黙ったままだ。 重い空気が車内を流れる。 すると何故か翔司の乗っている車が隣に停まった。 「広樹!大丈夫だったか?由奈ちゃんも?」 俺は黙って頷く。 大丈夫かどうかは分からないが、傷はついていない。 どうやら大吉も奈緒もみんな真央さんの家を出てきたようだ。 翔司はいつの間にか俺に発信機を付けていたらしい。 それでここが分かったとの事だ。 これからどうしたらいいのか・・・・・・ それを話し合わないといけない。 すると真央さんが口を開いた。 「あんた達携帯を全部出しな!」
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