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確かに……。
仲間や家族を大勢失い過ぎた。
もう2度とは戻れない。
真央さんのその一言が決め手となり、俺達は全員携帯を出して翔司の車に乗り込んだ。
「じゃあ気を付けてね!事故だけはするんじゃないよ!」
真央さんはそう言って手を振った。
俺と由奈は窓から顔を出して
「真央さん、本当にありがとうございました!この恩は一生忘れません!」
「真央、絶対に無事でいてね!絶対また生きて会うんだからね!」
「あんた達の世代のけじめはあんた達で片付けな!私が手伝えるのはここまでよ。」
そう言って真央さんは自分の車に乗り込んだ。
「じゃあ行くぞ!」
翔司のその言葉と共に車は発進した。
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