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仲間を守る為なら何だってする。
仲間を傷つける様な奴がいたら、とことん追い詰める。
俺が全員をきっちり守る。
だから姉ちゃんもそっちで見守っててくれ。
俺は姉ちゃんの写真が入った写真立てを手に取り、姉ちゃんに再度誓った。
その時母さんが帰って来た。
「広樹、あんたまたこの部屋に来てるの!」
母さんは呆れた表情をしながら俺に言った。
「全く、あんたのシスコンぶりには母さん引くわよ。」
うるせぇな……。
「もうあれから3年経つのよ。いい加減姉離れしなさいよ!」
俺は写真立てをそっと元の位置に戻して姉ちゃんの部屋を出た。
母さんはその俺の様子を見ながら、茶化す様に話しかけて来る。
「どうせ明日も墓参りに行くんだから、今日くらいゆっくりさせてあげなさい。
ねぇ美穂!」
母さんは姉ちゃんの写真に向かって話しかけ、部屋のドアを閉めた。
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