絶望の果てに

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次の日になり姉ちゃんの墓参りに行く為に学校を休む事にした。 母さんと花と線香を持って墓に向かう。 墓地は家から車で1時間くらいの所にあり、少し遠い。 俺は勉強が嫌いだが、学校は好きだ。 理由としては仲間といつだって会えるからだ。 だからよほどの事がない限りは学校を休む事はしたくない。 だが今日だけは別だ。 姉ちゃんの墓参りだけはきっちりしたい。 彼女や仲間に会えなくても今日だけは我慢出来る。 そうこう考えているうちに墓地に辿り着く。 墓地は結構広いのだが、さすが月曜の昼間というだけあって、人はあまりいなかった。 俺と母さんは水道で水を汲んで姉ちゃんの墓に向かった。 すると姉ちゃんの墓の前に人が立っていた。
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