鏡の中のわたし

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鏡のわたしは、容赦なく痛い質問をぶつけてくる。 「告白しようかどうか迷ってるんでしょ」 鏡の中のわたしだからわたしを知り尽くしているのはあたまではわかってはいるものの、誰にもはなしたことがないことを言われて多少不気味に感じた。 「告白するのってほんとうにどきどきするわよね。だってあなたのことが好きかどうかわからないんだもの。つきあってくださいとか言って断られたら今までの関係を崩すことになりかねないし。どう?あたってる?」 「告白するのに今までの関係が崩れることくらいわかってる。それくらいの勇気がないと告白なんかできないよ」 「あら、だったらさっさと告白しちゃいなさいよ。もしかしてあなたにはその勇気がないのかしらね?」 「………」
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