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204X年
ゆとり教育の閉幕と共に、文科省は子供たちに過去の失敗を振り返らず未来だけを見て欲しいと、社会科を義務教育の学習指導要領より削除した。
それにより史学や政治経済の興味・知識をなくした子供たちが成長し社会の中心となることで、永田町の泥沼化を加速させていった。
そんななか立ち上がった政党があった。
幸福実現党。
それは国家思想の統一を目指すことで議論をスムーズに運ぶことを旨とした政党だった。
収まることのない永田町の泥沼への憤りから、国民は彼らの危険な思想に気づくことなく幸福実現党へと票を入れた。
瞬く間に与党へとのし上がった幸福実現党は思想統一への一貫として、反対意見を抑え込み、政党を幸福実現党一つにまとめ上げた。
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