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「6783位…か」
学食のラーメンを啜っている陸の視線は一つの紙に向けられていた。
菊の透かしが描かれたそれには無機質に
『小屋敷 6783位 日本政府』
とだけある。
前に座って学食で一番安い賄い丼200円也、をつついていた佐土原が口を開いた。
「…?なにそれ」
「昨日のニュースみてなかったのか?昨日発表された"少数派名字身分区別法"の順位通知だ」
「あーなんか今朝見たような、見なかったような…昨日は呑んで帰ったからな~」
「お前…下戸じゃなかったか…?」
案の定、佐土原は説明を求めてきたので、一から説明を始めようと陸は口を開いたが、それは別の声に阻まれた。
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