第一章

3/22

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「あれ、小屋敷サンに佐土原サンじゃないっスか!」 声をかけてきたのは一つ年下の有川だった。 その手元にはステーキ定食。 佐土原の賄い丼の二倍以上の値段だ。 有川は佐土原の隣に座るとパチンッと割り箸を割る。 「おい有川、その定食だけ置いて、お前は帰れ」 「そりゃないっスよ、佐土原サン!」 「どう考えてもソレはオレ達に対する嫌味だろ 」 「賄い丼の佐土原と一緒にされるのは心外だが、嫌味云々は同意しておく。」 「小屋敷サンまで ……っとこれなんスか?」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加