第一章

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相変わらずテーブルに置かれたままだった紙に、慌てて有川は話題をかえた。 このまま追撃するのも可哀想なので陸は口を開く。 「少数派名字身分区別法の順位通知だ。…説明はいるか?」 「あぁ、昨日のニュースっスね。お二人の順位は?」 「俺は見ての通り6783位だ。…おい佐土原。お前がそんな顔してもステーキはやってこないし、第一、気持ち悪いだけだ」 「うっせー!ステーキの方が『私をタ・ベ・テ?』ッて言ってんだ!……順位は、多分5865位だった気がするような…有川は?」
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