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【おまけ】
*瑠衣&大和*
実は‥
気になっている事がある。
こんな事‥
面と向かって言いにくい。
そう思って‥
ずっと言えずにいたけれど‥
「アナタっ‥
コレっ‥ど~ゆ~事かしら」
和美ママがパパを前に座らせ
テーブルにバンっ!!と
名刺を叩きつけた。
その名刺は‥
いわゆるお店の女性の名刺で
大好き♥また来てね♪
と‥手書きでメッセージまで
つけられていた‥
しかも‥それが一枚ではなく
次から次へと
テーブルに並べられた‥
「違うっ!!コレはだな‥」
パパは一生懸命力説していた。
「何で律儀に
持って帰るかなぁ~‥
アイツみたいに
突き返せばイイじゃん‥」
ハルは呆れながら
斗真に食事をあげていた。
私も‥ハルも‥
和美ママも‥
本気でパパを
疑っているワケではなくて‥
その場で焼却しているだけ。
疑問や不安を
その場しのぎではなく
気付いた時に
完全消去しなくては‥
夫婦は長続きしない。
それは‥パパの持論だった。
パパの疑惑が
焼却されているのを見て‥
私は‥
勇気を出して
聞いてみる事にした。
素朴な疑問を‥。
宇野さんとお付き合いして
1ヶ月が過ぎた11月。
この日宇野さんは
自宅で仕事をしていて‥
私は仕事終わりに
宇野さんの家に行った‥
私と宇野さんの事は
由香ちゃんにだけは
話していて‥
社長にも早く話さないと‥
と宇野さんは
言ってくれるけど‥
自分で言うのも何だが
溺愛されている娘としては
まだ様子を伺っている。
とりあえず
周りから固めていこうか‥
とか‥色々考えたりして‥
「お疲れ~っ♪
早かったな‥何か食う?
炒飯ならすぐ出来るけど‥
それより俺にするっ♪」
1ヶ月経っても
グッっとくる。
「‥‥炒飯大盛で
お願いします。」
「あっそ‥」
宇野さんは‥
独り暮らしが長いせいか‥
料理はそこそこ出来る。
掃除はサッパリだが‥
付き合って1ヶ月経って
わかった事は‥
そりゃモテるよなぁ~‥
という事。
モデル経験もある
顔とスタイル。
料理も出来て‥
優しいし‥
男気があって
交友関係も広い。
ますます疑問が膨らむ。
何で私なんだろ?
私のどこを
好きになってくれたんだろう?
宇野さんを知れば知るほど
そんな疑問が
ムクムクと湧いてきた。
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