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4月。
高校に入学した私は、お小遣い稼ぎに家庭教師のバイトをすることにした。
そして今、私は生徒さんの家の前に立っている。
今日は初めての顔合わせの日なのだ。
私はふうっと息を吐き出し、緊張して震える指でチャイムをおした。
ガチャッという音がして男の人が顔をだす。
「初めましてっ!家庭教師の吉川綾乃ともっ申しましゅ!」
かっ……噛んだ!
盛大に噛んだ!
穴があったら入りたいいいい!
あまりの恥ずかしさに私があたふたしていると、男の人は爆笑しだした。
「ぶはっ!中入って。」
あーもう帰って布団に潜ってふてくされたいっつーの!
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