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ある日、僕の隣で眠るように 君は息を止めた もう開くことのないその瞳は 何を映していたの?   大好きだった君を この腕でずっとずっと抱きしめていたくて   死んでおくれよ 君の幻 僕は君のことを忘れないから 涙をふいて 笑顔を見せて 僕もすぐに逝ってあげるから   僕の腕の中で 冷たく堕ちてゆく君の躰を この体が朽ちるまで   もう二度と微笑むことのない 唇にそっと 想いを寄せて…   君を一人にはしないさ 待っていて 僕もすぐに君の元へ 逝ってあげるから   死んでおくれよ 君の幻 僕は君のことを一人にはしない もうすぐ辿り着く君のところまで 僕の腕には 抱え切れない花束
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