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痛い……。 俺は重い瞼を開き、自分の体を見渡す。俺の体は剣撃によってズタズタで、意識があるのがおかしいくらいだ。 立ち上がろうとするが、上手く立ち上がれない。その度に全身に激痛が走る。 内臓の殆どは動いていない。 膝をついた姿勢で相手を見据える。 そこには、フードを被り、口元に笑みを浮かべている男。その笑みは歪んでいた。 なぜこんな状況になっているかわからない。 でも、戦わないといけない気がした。 俺は横に落ちていた剣を拾い上げ、鞘から抜く。そこには漆黒の刀身。 その鞘を杖代わりに立ち上がり、剣を構え、男に斬りかかる。 しかし、男は避けようとしなかった。 俺の剣は男に深々と突き刺さった。 そこでプツリと俺の意識は途絶えた。
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