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アイム(Aym)
ソロモン72柱、序列23番の悪魔。
アイン、アイニ、ハボリムとも呼ばれる。
均整のとれた男性の体に蛇と猫と人の3つの頭を持ち巨蛇に乗って現れるという。
人の頭の額には2つの五芒星が描かれており、その右手には、決して消えない松明(もしくは火の玉)を持っているとされる。
また、猫の頭の代わりに子牛の頭を持つこともあるという。
現れる時には、常に赤みがかった煙に包まれて出現する。
26の悪魔軍団を支配する地獄の公爵。
手に持つ松明でこの世に火炎地獄を作る破壊魔人である。
炎と3つの頭、さらに猫という系譜からエジプトの女神バステトがルーツの一つではないかと思われる(猫の神(悪魔)は世界でも大変珍しく、エジプトでは猫のミイラが発見された)。バステトは闇の蛇ヘケトと戦い太陽神ラーを助けた事から、太陽の恵みと破壊を司っている。
破壊の煽動者たる性格を見事引き継いでいるのだ。
アイムを召還し彼の力を借りると、その外見通り相手に火難をもたらすことができる。
また、あらゆる分野において人を機知に富ませるとされていることから、召還者に炎のごとき意志と勇気を得ることができるであろう。
しかし、不意に猛烈な放火の衝動に駆られることは覚悟しておかなければならない。
群衆を言葉巧みに操り戦火を上げさせ、人々を陥れたり、性質の悪い悪戯が好きだったりと、悪魔らしい悪魔である反面、召還者の悩みには真摯に賢明な答えを示し、また、隠された事実についても明るみに出すとされている。
法律にも精通している。
プロメテウスの火や炎の精霊王パイモンの爆発的知覚、ルシファーの双児の片割れの噂もあるミカエルの炎を担当する。
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