完璧な人間は存在する訳がない

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廊下、階段、校門を歩いていても黄色い声は止まない。 かっこいい、ステキ、イケメン、爽やか、 全て俺を誉め称える言葉ばかりだ。聞いてて悪い気も嫌な気もしない、だって全部本当だし。 才色兼備って俺のためにある言葉って知ってた?(笑) 学力、身体能力、ルックスに加え、料理や音楽も完璧だ。 あ、性格は外面だといいよ。本当は見下してばっかだけどね。 まぁ、簡単に言うと人生なんてチョロいな。 と、この時は思っていた。あいつらにさえ関わらなきゃ俺は完璧でいられたんだ。 だけどあいつらがいたから俺は嘘をやめれたんだ
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