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─あとのことは
ほとんど覚えていない。
事故の日から一週間が経った。
これから先のことを
考えなければならない。
お父さんは若くして病死。
唯一の家族がお母さんただった。
親戚同士は昔から仲が悪く
誰もあたしを引き取ってなんてくれない。
ひとりで生きていく覚悟は
まだなかった。
いままで不自由なく暮らしてきたし
ましてやまだ高校生。
いきなり突きつけられた現実に
ただ途方にくれるしかなかった。
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