第1章

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─あとのことは ほとんど覚えていない。 事故の日から一週間が経った。 これから先のことを 考えなければならない。 お父さんは若くして病死。 唯一の家族がお母さんただった。 親戚同士は昔から仲が悪く 誰もあたしを引き取ってなんてくれない。 ひとりで生きていく覚悟は まだなかった。 いままで不自由なく暮らしてきたし ましてやまだ高校生。 いきなり突きつけられた現実に ただ途方にくれるしかなかった。
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