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ふう…
夕暮れを見ながら
小さくため息をつく。
近所の河川敷で
ただぼんやりと空を眺めるだけ。
ここが懐かしい感じもするけど
これといった記憶は思い当たらない。
このくすぐったい気持ちが
あたしの心を落ち着かせてくれる。
―きっと時間が経つのも忘れるほどだった。
「…寒っ」
だんだんと気温が下がり始め、
風も冷たくなってきた。
上を向いて眺めていた夕暮れも
いつのまにか山の中へ
ほとんど沈んでいた。
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