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無意識に俺の足は廊下を駆けていた。
“酔っ払ってたからホテルに送ってベッドに寝かしたら福ちゃん徳井の名前呟いてたから…なんか頭にきて、つい押し倒してやってもうたん。でも多分覚えてへんのやろうな”
“福ちゃんはな、徳井のことが好きなんや。きっと。”
色んなことが頭ん中でごちゃまぜなって目茶苦茶や。
好き?
そんなん俺もや。
お前だけちゃう。
井上に抱かれたんも、
はようそれを言わんかった俺の責任や。
福田は待っててくれてたんや。
ずっと、ずっと。
やのに俺は、思ってることを
気持ちを吐き出すのを躊躇してた
ごめん。福田。
逃げてごめん。
―ガチャ―
「っ…はぁはぁはぁ…」
ドアを開いて膝を付く。
息を荒げて中へ入ると身を起こした福田がこちらを見た。
「おかえりぃ…」
猛スピードで駆け寄り飛び掛かるように福田を抱き締めた。
「…!?なん…なに?」
びっくりしながら全体の熱を上昇させている福田の後頭部に手をやり更に腕の力を強めた。
「…すきや」
「………え?」
「お前が好きや!」
勢いよく顔を上げた途端その衝撃で椅子が後ろ向きに倒れ床に倒れた福田の上に覆い被さる格好になる。
福田の顔を挟むように両手が床に張り付く。
「…好きや…」
「とく…い?」
目を細めてそっと唇同士を重ね合わせる。
目を見開いて瞳を潤ませる福田の表情が徐々に嬉しげにしかしどこか切なげに変わる。
そのまま濃厚なキスを味わいながら流れに沿って互いに身体を求め合った。
(もうずっと君を離したくない)
「お、何してたん」
「なっかなか動かん男に嘘ついてきた」
「はい???」
「今頃うまくいってたらええなぁ」
おわり。
纏まりがない
すんませ…←
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