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「星野志保(ほしの しほ)さんに、来栖由衣(くるす ゆい)さんに、桜庭優(さくらば ゆう)くんね」
座った私達の名前をミク先生は順に呼んでゆく。
「えっ?」
「どうして知っているの?」
私と志保が驚いて訊ねる。
「どうして……って。前にお話ししたこと、あるでしょ?」
ミク先生が不思議じゃないとばかりに言う。
確かに入学したばかりの時に1人1人挨拶をしたのを覚えているけれど、たったそれだけで覚えてくれたのかな。
「さてと、貴女達はどういう関係なの?」
ミク先生の問いかけに私達は面食らった。
私達の関係……って?
「たっ、ただの同級生です。私も由衣も桜庭くんも1年1組の生徒なんです」
慌てた様子で志保が答えると、ミク先生はにこりと笑った。
「ふふ、なるほどね。じゃあ、仲良し3人さん。コーヒーでも飲む?」
私達は「はいっ」と声を揃えて返事をするとミク先生がコーヒーの用意をはじめる。
その時、志保は照れたような表情をしていた。
なんだろう。コーヒーが嬉しいのかな?
そう思いながらも私もワクワクしながらコーヒーが出来るのを待った。
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