Chapter4 連鎖

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「どうして、笹原が……」 腹を立てて教室を飛び出そうとした志保が立ち止まる。 今日の登校日は欠席者が多く、笹原くんもその1人だったはず。 笹原竜(ささはらりゅう)くんは黒の短髪に小麦色の肌をした体育会系男子。 お調子者で、いつも男子達とばか騒ぎをしている明るいクラスメイトだ。 確か志保のことが好きで、1年の時、告白して断られている……。 だけど様子がおかしい。 目は虚ろだし右手に掴むロープは何をするために持っているの? 「赤い痣っ」 志保は彼の首を見るとそう叫んだ。 「なんですって」 席を立って駆けつけたのは神月さんだった。
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