Chapter2 赤い痣

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桜木市(さくらぎし)総合病院、救急棟。 浩太と真由は救急車に乗り、ミク先生と志保、私はパトカーに乗ってここに来ていた。 傷の浅かった真由は、右腕に包帯を巻いて私達と一緒にいる。 『集中治療室』 ラベルにそう書いてある部屋に面した廊下の椅子に私、志保、真由、少し離れてミク先生と浩太のお母さんが座っている。 さっきまで浩太のお母さんがミク先生に詰めよって大変だった。 私達も一緒になって事情を説明して、なんとか落ち着いてもらったんだ。 それだけ浩太は危険な状態だった。
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