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教室に着いた。
こんなにでかい学校でも教室の広さはそれに比例しない。
まあ、中学の時の1.5倍くらいはあるのだけれど。
この学校は校庭が中学の三倍くらい面積を陣取ってるからなー。
今日は文化祭、教室も喫茶店だけあって、内装もそれらしく飾りつけられている。
だが…これは、
「すごいな…」
喫茶店の雰囲気を醸し出すテーブルの配置、さらに、文化祭だとは思わせない小道具の飾りつけ。
とてもセンスがある…と思う。
「そうでしょ!」
声が聞こえてきた。
「あたしと大山君で仕上げたんだ!」
ーーああ、うるさい奴だな。
彼女の名前は小宮山アキ。
活発で元気で、声が大きい。
顔はかわいいのに、うるさいのが難点。
でも実際はモテてるんだぜ、僕の望む美少女像とはかけ離れた存在だけど。
「うん…きっとお客様も驚くよ。高校らしからぬクオリティだもの」
あ…やべ、つい本音が出てしまった。
こんなこと言ったら調子にのるよこいつ。
カウントダウぅぅン、さーん、にー、いーち。
「だーよねー!だってあたしと大山君だよ!?センスの塊が共同作業してるんだよ!?天才だよね、もう大統領も圧巻だよ!!こんな飾りつけあたししかできないし、やっぱりあたしは世界一☆」
ほーらね。
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