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――この人たちは、なにをしているのでしょうか。
訓練室の中央、向かい合って座る主とそのパートナーを眺めながらフィーナは思った。二人は互いに目を閉じ、握手するように手を握っている。
今、リクラムの体には魔力が駆け巡り、シュリンはそれを認知しようと試みている――はずなのだが、どうにも上手くいっていないように見える。魔力など認知できないフィーナには確かめる術がないが、おそらく上手くいっていないだろう。
リクラムは眉間にしわを寄せて、ぎゅっと目を閉じている。まだシィーラ族としての魔力の扱いに慣れていないためだろう。
それは分かる。分からないのはシュリンの方だ。
フィーナはシュリンを見遣る。シュリン・エファリア。魔法の天才。
その実力は、長年に渡って砕刃師を見続けてきたフィーナですら認めるところだ。ずば抜けた力を持つ砕刃師は何人も見てきた。彼らに比べるとシュリンはまだまだ未熟だが、なんというか、彼女にはセンスが感じられる。成長の限界が見えない。それがフィーナの評価だ。
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