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「まあ地道にいこうよ。これができれば連携の幅も広がるだろうし。ね、フィーナ」 「そうですね。シュリンさんが主様の魔力を認知できれば無敵です」 「無敵とは大きく出たね」  リクラムが笑った。 「そうでもありませんよ? 主様が私を使いこなして、シュリンさんとも完璧に連携をとれれば、どんな相手にも負けません」 「それは楽しみだ」  どうもリクラムは信じていないようだった。  しかしフィーナは本気だ。リクラムのシィーラ族としての力は相当なものだと思っているし、かつて見てきたシィーラ族と比べてもそう思う。  遠い記憶に引きこまれそうになってフィーナは頭を振った。昔のことを思い出すのはなんだか嫌だった。 「そんな日が来るのはまだまだ先でしょうけどね。というか、今さらですけど、なんで手にしか触れないんですか?」 「「え?」」  リクラムとシュリンの声が重なった。 「いや、だって認知するときは対象に近い方がいいんですよね? 感覚掴むまではもっと密着すればいいじゃないですか」 「み、密着って……」  なぜかうろたえるリクラムにフィーナは首を傾げる。シュリンなど顔を真っ赤に染めていた。
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